技術書典7お疲れ様でした!直前のポストでも告知していたように、サークル「鳥のささみ」としてサークル出展を行ってきました。
このポストでは今回のサークル出展での反省点と次回以降出展を考えている方のための知見を吐き出しておこうと思います。
売り上げ
今回、頒布分を全部で42部を会場へ持ち込みましたが終了15分前(16時45分)に42部すべて売り切ることができました。
売れ残ってしまった場合、pixiv BOOTHさんで出品してレターパックなどで発送を考えていたのでそれがなくなっただけでだいぶ楽になりました。
最終的な被サークルチェック数は100でした。
単純に被サークルチェック数から考えるともう少し売れてもいいかなとは思いましたが、それも難しかったと思う(後述します)ので次回の改善点です。
現金とかんたん後払いの2種類の決済手段を用意していましたが、かんたん後払いは最終的に18件、残りはすべて現金決済でした。
かかった費用
サークル参加費:7,000円
印刷代:51,741円
これはもう見て明らかなのですが、実は今回印刷代が販売価格を上回っていました。
とはいえ1,500円で頒布するようなものでもないので本当は500円で販売したいものの1,000円にて頒布させていただきました。
印刷代だけみても売上が42部で42,000円で印刷代が51,741円だったので単純に1万弱円赤字でした。
加えてサークルテーブルで使っていたポスター立てなどはありますが、次回以降使い回せるので今回費用としては計上していません。
印刷代
印刷はキンコーズさんを使わせていただいてくるみ製本(無線綴じ製本)を行いました。
明らかにこれが今回のユースケースとはマッチしていなくて、キンコーズの方にも「もし時間が許すのであれば今から印刷所のほうが良いと思います」と言われました(時間は許してくれませんでした)。
表紙厚紙カラー印刷、50P、45部の発注で1部辺り1,150円の印刷代でした。
主な要因としてはリサーチ不足とスケジュール管理のミスです。最後の三連休最終日の16日に締め切りを設けました。
最初は日光企画さんを利用させていただく予定だったのですが、結局手軽さなどでキンコーズさんにて印刷をしました(手軽さのトレードオフがここまでデカイとは思っていませんでしたが……)。
次回はもっと余裕を持ったスケジュールにしてしっかり印刷所入稿で参加したいと思います。
一般的には半分売り上げてトントンになるくらいの価格設定が良いと言われていますが、価格設定は好みだと思います。
参加して初めてわかったこと
通りすがりの方へのアピール
サークルチェックをして頂いてた方はすっと来て見本誌パラ見(もしくは見ずに)買われていったのですが、そうでない方への訴求が難しいと感じました。
特に今回は企業からの出展ではないのにも関わらず特定の1トピックにフォーカスを当てた本ではなくて合同誌にしたので尚更難しく感じました。
個人個人の合同誌だとインパクトにかけて訴求力が下がりかつ通りすがりの方からしたら「なんだかよくわからない」という感想になってしまってコンバージョン率が悪くなってしまっていたと思います。
次回は複数人で1サークル出展するとしても1人1冊(1題材1冊)にしたほうが良いなと思いました。
合同誌というポイント
企業ではなく個人数人をあつめて合同誌にして1冊で出すというポイントも弱かったかなと思います。
結構見本誌を読んでいただけていたのですが、そこから購入につながるケースが少なく中身のインパクトが合同誌になっている影響ですべてで弱かったのかなという感想です。今回は物理本で50P、4人なので1人辺り平均して10Pちょっと。「合同誌の中の○○に興味がある」みたいな方だと「うーん気になってるトピックが10Pくらいしかないのに1,000円はなあ」みたいな気持ちになるのも頷けるな……みたいな感じです。(1つ1つのトピックはすごく面白くて読み応えはあるのですが)
まとめ
- しっかり下調べして頒布価格より印刷代が上回ることがないようにしよう
- 個人の合同誌はポイントとして弱い
- でも本を作る良い経験ができるので技術書典は良いイベント
- 次に向けて地道に書いていきます
さいごに
今回の技術書典で頒布した本の電子版をpixiv BOOTHさんにて販売しております。こちらはページカットしていない68ページのフル版をPDFとePubにて販売しております。
もし会場に来られなかった、買いそびれた方でご興味のある方はぜひお買い上げいただけると嬉しいです!
【電子版】鳥のささみ合同誌 Vol.1 – Android, Kotlin, Java に寄り添う – | 鳥のささみ
https://booth.pm/ja/items/1566359